話題のManusやってみたら。AIエージェント社会に備えるには

勝手にいろんなことをやってくれるAIエージェントManusが話題です。早速使ってみて、ちょっと先の未来について考えてみました。
駒崎弘樹 2025.03.15
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ついに話題の汎用AIエージェント「Manus」の招待コードが届いたので、さっそく使ってみました。 「旅行プラン作って!」とお願いすると、瞬時に行き先からホテル予約までサクサク提案してくれました。試しに「趣味に合わせた週末プラン」を頼んだら、好きな美術館巡りや地酒の楽しめるお店までピックアップしてくれて、なかなかの精度に感動しました。もちろん、まだ結構バグることもたくさんあって、すぐにめっちゃ使えるって感じでは個人的にはなかったのですが、AIエージェント時代の片鱗は十分に感じられました。

ManusのUI。右側にManusが作業してくれていることをリアルタイムで表示してくれます

ManusのUI。右側にManusが作業してくれていることをリアルタイムで表示してくれます

AIエージェントが変える日常

ManusのようなAIエージェントが普及したら、将来は「ちょっと飲み会のお店予約しておいて」「役所で引越し手続きしといて」とAIエージェントにお願いする世界が普通になるのかもしれません。

想像してみてください。朝起きると、AIエージェントがあなたの予定に合わせて最適な出勤ルートを提案し、職場への到着時間を自動でチームに通知。昼食は食べログの評価とあなたの好みを組み合わせた最適なお店を予約済み。帰りには、冷蔵庫の中身を確認して足りない食材をスーパーでピックアップするよう手配。週末のイベントチケットは発売と同時に確保され、友人との飲み会の日程調整も完了している...。そんな世界が、もうすぐそこまで来ています。

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社会インフラの壁

でも、ちょっと待って。 今の社会って、「AIが代わりに電話をかけて予約を取る」ような仕組みに対応していないですよね?例えば飲食店なら、「AI予約OK」な認証システムがないと、AIエージェントが「電話予約しかできない」店舗に困惑しそうです。役所の手続きも同様に、AIが本人の代わりにマイナンバーを使って手続きできるような設計になっていないといけません。

僕がManusを試していた時、興味深い失敗を体験しました。

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  • 海外の動き
  • 異なる視点も考慮に
  • 提案:AIインフラ法の必要性
  • 読者のみなさんへ

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